~悩みを抱えている方へ、仏教からのメッセージ~
「こころに向き合う」は大本山永平寺別院『別院だより』に掲載されたものです。(2013年~2020年)
身体とこころは別々にあるものではなく、お互いに影響し合いながら存在しています。そのため、悩みや苦しみと向き合う際には、こころだけではなく、身体への配慮も大切にしてください。
例えば「寝不足で疲れている」「お腹が空いている」「頭痛がする」「ケガをしている」「病気がある」など体調がすぐれない時には、こころに余裕がなくなり、些細なことでイライラしたり、落ち込んだりすることがあります。これは身体の不調がこころにも影響を及ぼし、こころを不安定にしているのです。
また、こころに様ざまなストレスを抱えてしまい、不安が高まってくると、「頭が痛い」「めまいがする」「お腹が痛い」「耳鳴りがする」などの症状が身体に現れることもあります。これはこころに抱えたストレスが身体に影響を及ぼしているのです。
悩みを抱え続けると、身体にも様ざまな影響が現れます。そして体調が悪くなることで、さらにこころが不安定になり、悩みが深まります。
もし、すでに身体への影響が現れているとしたら、悩みの解決より、身体の症状の解決を先にすることをお勧めします。
そして生活習慣を見直してみてください。生活習慣が乱れてくると、身体もこころも不安定になり、悩みに向き合うこともできなくなってしまいます。
身体とこころの健康には適度な「睡眠」「食事」「運動」が大切になります。「よく眠って身体とこころを休めること」「しっかり食事をとること」「適度に身体を動かすこと」を心がけてください。これらが調うことによって身体もこころも少しずつ安定してきます。
身体とこころは一つです。こころに向き合うのと同時に、身体へも目を向けてみてください。体調が良くなることで、悩みを解決する道がひらけてくるかもしれません。
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