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百番観音(相模原市文化財)・安産守白子観音を祀る観音霊場

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こころに向き合うBUDDHISM

こころに向き合う

こころに向き合う

~悩みを抱えている方へ、仏教からのメッセージ~

「こころに向き合う」は大本山永平寺別院『別院だより』に掲載されたものです。(2013年~2020年)

筆者(住職 舘盛寛行)略歴

第12回 六波羅蜜に学ぶ(3)

~布施によってどのような気づきがあるのでしょうか?~

六波羅蜜(ろくはらみつ)の最後は智慧(ちえ 気づき)の行です。

布施(ふせ 相手のための行い)を続ける中で、様々な気づきがあります。自分のこと、相手のこと、人と人との関係のことなど、一つひとつの気づきが智慧となっていきます。布施を行うことによってどのような気づきがあるのでしょうか?

たとえば、布施をしている私が、反対に相手に助けられているという思いを経験したことはありませんか?

布施を続けていく中で、悩みや苦しみを抱えながらもがんばっている相手の姿に励まされて、私もがんばることができたり、相手の喜ぶ顔を見て、私も幸せな気持ちにさせていただいたりすることもあるのではないでしょうか。

相手のための行いである布施は利他行(りたぎょう)とも言われますが、菩薩(ぼさつ)さまは、利他行は、相手のためだけではなく、本来、自利利他円満(じりりたえんまん)の行であると説かれました。利他行を行うことによって、自分も救われていたり、様々なことに気づかせていただいたりしているということです。自利利他円満であることに気づくことができると、積極的に利他を行えるようになります。

また、お釈迦(しゃか)様は「すべての物事は互いに関わり合い支え合って存在している」という縁起(えんぎ)の法を説かれました。私たちはただ一人で生きているのではなく、多くの縁(えん)がつながり合い、そのご縁に支えられて生かされている存在であるということです。

相手のことを思って布施を続けていく中で、お互いに支え合う関係が築かれていき、人と人とのご縁の有り難さに気づいていきます。ご縁の有り難さに気づくことができると、布施が特別なことではなく、日常的なこととして行えるようになります。

さらに、お釈迦様は、人と人とのつながりだけではなく、動物や植物も私たちとつながり合っており、同じいのちとして共に生きていることを説かれました。私もあなたも、動物も植物も同じいのちなる存在であることを仏教では同事(どうじ)といいますが、同事の教えに気づくことができれば、相手のことも、自分のことと同じように大切に思えるようになります。

相手のための行いである布施を心がけることによって、様々な気づきがあります。どのような気づきがあるのか探してみてはいかがでしょうか。



→ 目次へ(こころに向き合う 全32回)


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